2023/11/06
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口座振替の仕組みを導入したいと思うものの、導入方法がよく分からないという方も多いのではないでしょうか。口座振替は口座振込とは違い自動的に支払いが行われるため、ユーザーにとって多くのメリットがあります。口座振替を導入することで、サービス継続率が高まったり、ユーザー満足度が向上したりする可能性もあるでしょう。
本記事では口座振替とは何か、について解説します。口座振替のメリットや導入方法についてまとめました。
本記事を読むことで口座振替を導入できるようになります。口座振替に関する知見を深めたい方はぜひお読みください。
目次
口座振替とは?

口座振替とは、商品・サービスの利用料金を銀行口座から引き落とすことです。一般的には、毎月15日など引き落とされる日が前持って決められているものを指します。
口座振替は銀行側が自動的に行ってくれるものです。銀行のシステムがユーザーの口座から事業者の口座に移動してくれるため、口座にお金が入っていれば特にユーザーは何もすることはありません。もちろん、引き落とされたことは通帳で確認することができます。
口座振替は公共料金や会費、家賃などの請求に利用されることが多いです。口座振替を導入することで、事業者側もユーザー側も負担を減らすことができます。
ちなみに、振替とは一般的には、同一銀行かつ同一支店内の口座間での資金移動を指します。口座振替と振替は、意味が若干異なるので注意が必要です。
口座振替とはと口座振込の違い
口座振替と口座振込は似た言葉ですが、厳密には意味が異なります。
口座振込は、ユーザーが自ら事業者の口座にお金を振り込むことを指します。対して口座振替は銀行側が自動で振り込んでくれます。口座振込の場合、支払う度に銀行やATMに行かないといけませんが、口座振替ならそういった手間をなくすことができます。
また、口座振込の場合ユーザーが振込手数料を支払う必要がありますが、口座振替ならかかりません。このように口座振替はユーザーにとって多くの利点があります。
口座振替の活用例
口座振替の活用例についてまとめました。口座振替は次のような場面で利用されることが多いです。
- 電気やガスなどの公共料金
- 新聞や雑誌の購読料
- 塾やセミナーの会費
- 家賃や管理費
- 保険料や掛け金、積立金
こういった事業ではユーザーに毎月料金を請求しないといけません。口座振替を導入することで、請求業務を効率化させることが可能です。
ユーザー側の口座振替のメリット

口座振替の導入はユーザーにとって多くのメリットがあります。代表的なメリットは次の4つです。
- 誰でも利用できる
- 支払う手間がかからない
- 支払いを忘れる心配がない
- 手数料がかからない
これまで集金や口座振込によって会費やサービス利用料を回収していた事業者は、口座振替を導入することでユーザー満足度を向上させられる可能性があります。
1つ1つのメリットについて詳しく解説していきます。
誰でも利用できる
口座振替は銀行口座さえ持っていれば、基本的に誰でも利用することが可能です。クレジットカードの発行やアプリの登録などは必要ありません。そして、銀行口座は年齢や年収などは関係なく誰でも作成ができます。
支払いができない、という理由で契約しないことがなくなるため、事業者側は機会損失減らすことができます。
支払う手間がかからない
口座振替は毎月自動で支払いが行われるため、支払いの手間がかからないのも大きなメリットです。銀行やATMに行かなくて良いため、時間の節約になるでしょう。特に銀行は営業時間が限られており、なかなか行けないユーザーも多いです。
また、毎月支払いのことを気にする、というのは地味にストレスです。口座振替が導入されればそのようなストレスからも解放されるため、ユーザーから喜ばれるかと思います。
支払いを忘れる心配がない
口座振替の場合、支払いを忘れる心配がないのもメリットです。口座振込の場合、自分で振り込む必要があるため、支払いを忘れてしまう可能性もあります。忙しくて振り込みをつい後回しにしてしまう方は多いです。
支払いをせずにいると、事業者から電話がきたり催促状が届いたりしてしまいます。催促状が届いた時点で、「支払いが面倒だから解約しよう」と考えるユーザーもいるかもしれません。
また、口座振込の場合、自分で口座番号や金額を指定する必要があります。金額を間違えてしまうと、事業者とやり取りを行わないといけなくなり、更に面倒になります。
手数料がかからない
口座振替は振込手数料がかからないのもメリットです。口座振込だと手数料が少なからずかかります。毎月手数料を支払うとなると、結構な金額になることもあるでしょう。
振込手数料が原因で商品・サービスに不満を持つユーザーもいるかもしれません。口座振替に変更することで、ユーザーが支払う金額を減らすことが可能です。
ユーザー側の口座振替のデメリット

続いて、口座振替のデメリットについて解説します。ユーザー側の口座振替のデメリットは次の2つです。
- 開始時に多少の手間がかかる
- 口座の残高に気をつける必要がある
これらはそこまで深刻なデメリットというほどでもありますが、口座振替を導入するなら留意しておきたいことでもあります。1つ1つのデメリットについて詳しく解説していきます。
開始時に多少の手間がかかる
口座振替は開始時に多少の手間はかかってしまいます。ユーザーは自分の口座情報を事業者に送らないといけません。これが面倒で口座振替を敬遠する方がいる可能性はあります。
とはいえ、最初の登録に手間がかかるだけで、その後は自動で引き落としされるため非常に楽です。口座振込から口座振替に変更して欲しい場合、事業者側は口座振替には多くのメリットがあることを強調し、ユーザーに最初のハードルを乗り越えてもらうことが大切です。
口座の残高に気をつける必要がある
口座振替では、口座の残高に気をつける必要があります。残高がなくなってしまうと、引き落としができません。引き落としができないと、やはり事業者から連絡がきてしまいます。
クレジットカードの使いすぎによっていつの間にか残高不足になってしまう、などというのはよくある話です。
事業者側の口座振替のメリット

続いて、事業者側から見た口座振替のメリットについて解説します。メリットは次の3つです。
- 毎月決まった日に料金を回収できる
- 集金業務が効率化される
- サービス継続率向上が見込める
口座振替を導入することで、売上アップや業務効率化につながる可能性があります。1つ1つのメリットについて詳しく解説していきます。
毎月決まった日に料金を回収できる
口座振替を導入すると、事業者側は資金繰りを楽にすることができます。なぜなら、毎月決まった日に料金を回収できるためです。また、ユーザーが支払いを忘れたり拒否したりすることもありません。
口座振込の場合、ユーザーによって支払うタイミングはバラバラですし、支払いが遅れるユーザーも出てくる可能性があります。
集金業務が効率化される
口座振替は毎月自動で行われるため、事業者側は集金業務を効率化することが可能です。
口座振込から切り替えた場合、毎月ユーザーに支払いのアナウンスを行わなくてよくなりますし、支払いが遅いユーザーに連絡する必要もなくなります。
また、集金によって料金を回収していた場合は、交通費や人件費も大幅に削減が可能です。
サービス継続率向上が見込める
口座振替を利用することで、ユーザーのサービス継続率向上が見込めます。口座振替の方が口座振込よりもユーザーにとって利便性が高いためです。
また、口座振込は心理的な負担もあります。毎月支払いを行うたびに、「月額料金が高いなあ」と感じてしまい、サービスの利用を止めてしまうかもしれません。口座振替は自動で引き落としされるため、月額料金のことを考える頻度が減り解約率が減少する可能性があります。
事業者側の口座振替のデメリット

事業者側の口座振替のデメリットはそこまでありませんが、強いて言うなら導入時に金融機関に口座振替依頼書を提出しないといけない点があります。口座振替依頼書を提出するには、ユーザーに口座情報などを共有してもらう必要があります。
ただ、繰り返しになりますが、口座振替は導入さえ完了すれば、事業者側・ユーザー側の両方の負担を減らせる便利な決済手段です。
口座振替を導入する方法

口座振替を導入する場合、各金融機関に連絡を取り契約を行う必要があります。しかし、金融機関と直接契約するのは大変ですし、ハードルも高いです。
また、契約後の運営・管理にも多くの時間を取られます。口座振替の導入は確かに業務効率化に繋がりますが、他の決済も運営しているとなると、管理すべき情報が膨大になってしまいます。
そこでおすすめしたいのが、決済代行会社を介して口座振替を導入することです。
決済代行会社を使うメリットは、口座振替と他決済を一括導入できることです。決済代行会社は口座振替だけでなく、クレジットカード決済やコンビニ決済など他の決済手段の導入代行も受け付けている場合が多いです。
たとえば、社内でECサイトや実店舗を運営する事業を他に行うことになった場合、代行会社を使えばそれらの事業で扱いたい決済手段を、容易に導入することが可能です。
さらに、複数の決済の状況を1つの管理画面でまとめて確認することができます。キャンセル対応が発生した場合も素早く行えますし、ヒューマンエラーも減らすことが可能です。
このように、決済代行会社には多くのメリットがあります。
決済代行会社を通じて口座振替を導入する流れ
決済代行会社を通じて口座振替を導入する流れは次の通りです。
- 事業者が、ユーザーに口座振替依頼書を送る
- ユーザーが、口座情報等記入と捺印後、事業者に返送する
- 事業者が、口座振替依頼書を契約先に提出する
導入後はユーザーの口座から自動で引き落としが行われます。引き落とされたお金は、一旦決済代行会社に預けられます。入金日になると、代行会社から事業者の元に入金されます。
口座振替を導入するなら『ペイジェント×ワイドネット』
口座振替を導入したいなら、『ペイジェント』がおすすめです。『ペイジェント』はNTTデータと三菱UFJニコスが出資している決済代行会社です。
『ペイジェント』で利用できる口座振替は『ワイドネット』です。『ワイドネット』は30年以上利用され続けているサービスであり、信頼性が高いのが特徴です。また、6日、12日、20日、26日、27日、月末、という6つの引き落とし日から選択できるため、どのような事業にも対応しやすいのもメリットと言えます。
また、ペイジェントは他にもさまざまな決済手段を提供することが可能です。そのためたとえば、「残高不足で口座振替ができなかったユーザーに対して、カード決済やコンビニ決済を別途案内する」といった仕組み作りが容易にできます。
ペイジェントに興味のある方は、以下の窓口からお気軽にお問い合わせください。サービス内容に関するどんな小さなことにも、スタッフが丁寧に回答させて頂きます。
まとめ
本記事では口座振替とは何か、について解説しました。口座振替のメリット・デメリットや導入方法がお分かりいただけたかと思います。
アパートの大家さんや塾やセミナーを開講している方などは、口座振替の導入をおすすめします。口座振替を導入しなくても、口座振込や集金で料金を回収することは可能ですが、それらは手間がかかります。口座振替は導入時こそ多少の手間はかかるものの、その後は自動で引き落としが行われるため、ユーザー側も事業者側も負担が減ります。
口座振替を導入する場合、決済代行会社を利用するのが分かりやすいです。『ペイジェント』が提供する『ワイドネット』の口座振替は、6つの引き落とし日に対応している、など他にはないメリットがありおすすめできます。