2024/05/16
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クレジットカード決済について調べているうちに「アクワイアラ」という単語が出てきたが、どういう意味なのか分からないという方も多いのではないでしょうか。カード決済を店舗に導入する場合、VISAなどの国際ブランドと直接契約すると思っている方も多いですが、実はそうではなく、アクワイアラと呼ばれる会社と契約を行います。
本記事ではアクワイアラとは何かについて解説します。カード決済におけるアクワイアラの役割やイシュア・決済代行会社との違いについてまとめました。
本記事を読むことでアクワイアラが何か理解できます。クレジットカード決済について知見を深めたい方はぜひお読みください。
目次
アクワイアラとは?

アクワイアラ(Acquirer)は日本語にすると「獲得者」になります。カード決済においてはアクワイアラは、VISAなどの国際ブランドに代わって、カード決済を導入したい店舗と契約を交わす会社を指します。
実店舗やネットショップを運営する方がカード決済を導入する場合、国際ブランドではなく、アクワイアラと契約するということです。
カードブランド会社はVISA・Mastercard・JCB・American Express・Diners Clubの5つが世界的に有名ですが、アクワイアラに関しては各国に何社も存在します。また、国際ルール上、加盟店希望者は同じ国のアクワイアラと契約しなくてはいけません。
アクワイアラとイシュアの違い
クレジットカード関連でアクワイアラと並んでよく聞く言葉に、イシュアというものがあります。イシュア(issuer)は日本語にすると「発行者」になります。カード決済においてはイシュアは、国際ブランドに代わってユーザーと契約を交わす会社を指します。
アクワイアラは店舗側と契約を行うので、全く役割が違うということになります。ただ、日本では同じ会社がアクワイアラとイシュアの両方を担当していることも多いです。たとえば三菱UFJニコス株式会社や楽天カード株式会社などは両方担当しています。
また、日本唯一の国際ブランドであるJCBは、アクワイアラとイシュアの両方の役割を自社で担っています。
アクワイアラと決済代行会社の違い
アクワイアラと決済代行会社もよく混同されがちですが、別の会社です。決済代行会社は、アクワイアラとの契約・やり取りを代行してくれる会社のことです。決済代行会社を経由した方が事務作業が楽になることが多いです。多くの企業は決済代行会社を利用しています。
決済代行会社と契約すると、複数のアクワイアラとの契約をまとめて行うことが可能です。それ以外にも、決済代行会社にはさまざまなメリットがあります。
クレジットカード決済の流れ
クレジットカード決済では、アクワイアラ・イシュア・ユーザー・加盟店がそれぞれやり取りを行っています。決済の流れを簡単にまとめると次のようになります。
- ユーザーが、クレジットカードで商品を購入する
- 加盟店が、アクワイアラに代金を請求する
- アクワイアラが、イシュアに代金を請求する
- イシュアが、アクワイアラに代金を立替払いする
- アクワイアラが、加盟店に代金を立替払いする
- イシュアが、ユーザーの口座から代金を引き落とす
決済代行会社を使う場合は、アクワイアラが加盟店ではなく、一旦決済代行会社に代金を預けます。そして決済代行会社が、指定日にまとめて加盟店に支払いを行います。
アクワイアラの役割

アクワイアラの役割は次の3つに分けることができます。
- カードが利用できる店舗を増やす
- 加盟店審査を行う
- 加盟店に支払いを行う
1つ1つの役割について詳しく解説していきます。
カードが利用できる店舗を増やす
アクワイアラはカードが利用できる店舗を増やす役割を持っています。カードが利用できる店舗が増えるほど、アクワイアラ、そして国際ブランドは売上を上げることが可能です。
加盟店を増やすために、アクワイアラは実店舗やネットショップに対して営業を行ったり、決済代行会社経由での加盟店獲得を目指したりしています。
加盟店審査を行う
加盟店希望者に対して審査を行うのもアクワイアラの仕事です。
その会社に本当にクレジットカード決済を行わせて良いのか、審査を通じて判断する必要があります。具体的に加盟店審査で何をチェックしているのかは公開されていません。審査には数週間~1ヶ月程度かかることが多いです。
ユーザー側が審査を受けるのは分かるものの、店舗側が審査を受けることに疑問を持つ方もいるかもしれません。
ユーザーと加盟店でトラブルが発生した場合、取引が中止になる場合があります。たとえば、商品をネットショップで購入したのに商品が届かないなどです。この場合、ユーザーが支払い取り消しを申し出ることがあります。
このときアクワイアラは、一度立て替えたお金を加盟店から回収しないといけません。この回収にきちんと応じてくれるかどうかを、審査する必要があるのです。
加盟店に支払いを行う
加盟店に対して支払いを行うのもアクワイアラの役割です。アクワイアラは売上額から手数料を差し引いた金額を、加盟店の口座、もしくは決済代行会社の口座に振り込みます。
クレジットカード決済では、ユーザーと加盟店で直接金銭のやり取りを行うことはありません。アクワイアラはユーザーに代わって加盟店に代金を支払います。
イシュアの役割
続いて、イシュアの役割について解説します。イシュアの役割は次の3つです。
- カードを利用するユーザーを増やす
- ユーザー審査を行う
- ユーザーに代金を請求する
1つ1つの役割について詳しく解説していきます。
カードを利用するユーザーを増やす
アクワイアラは加盟店を増やすのが役割ですが、イシュアはカード利用ユーザーを増やすのが役割です。
ユーザーを増やすには、自社カードの宣伝を行う必要があります。ネットや新聞に広告を打ったり、メールマガジンを送信したりします。また、ポイント還元キャンペーンを行うなどして、ユーザー数増加を目指しているイシュアもあります。
ユーザー審査を行う
カードを発行する際にイシュアは、ユーザーがちゃんと支払いを行ってくれるか審査を行います。支払い能力があるか、過去に支払いが遅れたことがないか、などをチェックします。
カードを申し込む際に自分の年収を記載する必要があるのはこのためです。審査の結果に応じて、利用限度額やキャッシング可能枠などが決まります。
ユーザーに代金を請求する
カード利用ユーザーに代金を請求するのもイシュアの役割です。ユーザーが登録した口座から引き落としを行います。
口座の残高が不足している場合、ユーザー宛にお知らせを送り支払いを催促します。それでも支払いが行われない場合は、カードの利用停止などの措置を取ります。
アクワイアラとの契約は決済代行会社を利用した方が良い理由
実店舗やネットショップを運営している方は、アクワイアラと直接契約することも可能です。ただ、直接契約するよりも決済代行会社を利用した方がメリットが多いです。
決済代行会社を利用した方が良い理由は次の4つです。
- 複数のアクワイアラとの契約がまとめて可能
- 入金を1日にまとめてくれる
- カード決済以外の決済も導入可能
- 決済システムを提供してくれる
1つ1つの理由について詳しく解説していきます。
複数のアクワイアラとの契約がまとめて可能
決済代行会社を使えば、複数のアクワイアラとまとめて契約することが可能です。
アクワイアラと契約し加盟店になるには、審査を受ける必要があります。審査を受けるために複数の書類を提出する必要があり、多くの手間がかかってしまいます。また、加盟店になった後のアクワイアラとのやり取りにも、時間を取られます。
決済代行会社と契約する場合、決済代行会社1社とのみやり取りを行えば良くなります。そのため、事務作業量を大幅に減らすことが可能です。事務作業量が減る分、コア業務に注力することができます。
入金を1日にまとめてくれる
入金を1日にまとめてくれるのも決済代行会社のメリットです。
アクワイアラは入金のタイミングがそれぞれ異なるため、加盟店は月に何度も入金確認を行わないといけません。
決済代行会社を利用する場合、売上額は一旦決済代行会社に預けられます。決済代行会社は、各アクワイアラからの入金をまとめて送ってくれます。そのため、入金確認の手間を省けますし、会社のお金の管理がしやすくなります。
カード決済以外の決済も導入可能
決済代行会社では、カード決済以外も導入することが可能です。キャリア決済や電子マネー決済、コンビニ決済などさまざまな決済が世の中にはあります。多くの決済を導入することで、カードを持っていないユーザーも支払いを行いやすくなります。
また、ネットショップの場合、カード番号をサイトに入力することに抵抗を持つユーザーも多いので、他の決済手段も導入した方が、売上を取りこぼすことが減ります。
ただし、導入できる決済手段は決済代行会社によって異なるので、事前にホームページで対応決済を確認しておきましょう。
決済システムを提供してくれる
ネットショップに導入できる決済システムを提供してくれるのもメリットです。決済システムを自分で開発するのは大変ですし、外注する場合も多くのコストがかかります。また、開発後の運用・保守やアップデートにも時間を取られます。
決済代行会社を使う場合、自分達で決済システムを開発する必要がなくなります。
ペイジェントなら複数決済の導入がまとめて可能!
決済代行会社には多くの種類があり、サービス内容や対応している決済手段もそれぞれ異なります。一度契約すると変更するのに手間がかかってしまうので、最初から自社にとって最適な決済代行会社を選ぶことが大切です。
どの決済代行会社を選ぶべきか分からない方は、ペイジェントがおすすめです。ペイジェントはNTTデータと三菱UFJニコスが出資している決済代行会社であり、安定した経営基盤を持ちます。豊富な実績を持っているため、安心して契約することが可能です。
また、ペイジェントはカード決済以外にも、複数の決済手段に対応しています。「他の決済も導入してユーザー数を増やしたい」と思った際もすぐに導入することが可能であり、機会損失を逃さないで済みます。
また、入金スピードが早いのもペイジェントの強みです。通常の入金サイクルでも締め日から最短9営業日後に入金が行われます。さらに、「早期入金オプション」に加入することで、最短5営業後に入金が行われるのに加え、締め回数を2~4回まで細分化できます。
ペイジェントに興味がある方は、お気軽にお問い合わせください。クレジットカード決済の導入に関する疑問にも、丁寧に回答させていただきます。
まとめ
本記事ではアクワイアラとは何かについて詳しく解説しました。カード決済におけるアクワイアラの役割やイシュア・決済代行会社との違いがお分かりいただけたかと思います。カード決済を導入する前に、カード決済の仕組みを正しく理解することが大切です。
カード決済を導入する場合、アクワイアラと直接契約するよりも、決済代行会社を経由する方が一般的です。決済代行会社の利用には、事務作業の煩雑化を解消するメリットがあります。
ペイジェントは、決済手段の豊富さや入金スピードの早さに定評があります。カード決済や他のキャッシュレス決済の導入を行う場合は、ペイジェントの利用もぜひご検討ください。