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ネットショップ開業の基礎知識

EC運営・ビジネス

2024/03/27

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ネットショップ開業の基礎知識(法人向け)

  • これまで店舗販売・卸販売だけだった自社商品の「直販サイト」を立ち上げたい
  • 数年前に作成したオンラインショップを「リニューアル」して、規模を拡大したい
  • 既存のネットショップが好調なので、別商品でもう1店舗出店したい
  • 自社ノウハウを生かした新規事業としてITサービスを立ち上げたい
  • これまでオフラインで行っていたサービス料金や会費の徴収を「オンライン決済」できるサイトを作りたい

この記事では上記のような、扱う商品についてはおおよそ決まった後に、「ネットショップを開設する方法」を説明します。

ネットショップを開設する準備

事業計画(予算・売上目標)の策定

まずは、大まかな事業計画を策定します。

  1. 予算(立ち上げ予算、毎月の運用予算)
  2. 社内スタッフ(何人がどのくらいの時間をネットショップにかけられるか)
  3. 売上目標(オープン~半年・1年後の見込み)

最低限、上記3項目は必要です。新規事業で過去の実績がない場合も、分かる範囲で記入します。
次に数字の計画だけではなく、「目標のネットショップイメージ」もかんたんに箇条書きでまとめます。

  1. 何が売り・魅力のショップにしたいか
  2. ターゲットとなる主な客層はどんな人々か
  3. 特別に必要な機能はあるか など

これらは、後で導入するネットショップ構築システムや、制作の外部委託、決済や配送方法を検討する際に役立ちます。

ネットショップ開設に必要な準備一覧

  1. ドメインの取得とサーバ環境の準備
  2. ネットショップ構築システムの検討
  3. ネットショップ制作の委託先を決定
  4. 決済システム
  5. 配送体制

ネットショップを開設する方法

ドメインの取得とサーバ環境の準備

ネットショップをオンライン上に開設するためには、「ドメイン」「サーバ」の2つが必要です。ネットショップをインターネットの中の「お店」とすれば、

ドメイン=店の場所を表す住所。例:http://www.*****.co.jp
サーバ=店を建てるためのスペース、土地


のようなものです。実際の土地は、購入した時に住所が決まっていますが、インターネットでは、準備したサーバ(=土地)の住所は自由に「会社名」や「店舗名」を含むドメインとして登録することができます。

ドメイン・サーバの準備が不要な場合

「レンタルショッピングカート」を利用したり、「モール型ショッピングサイト」に出店する場合は、既にあるサイトの中にネットショップをオープンするためドメイン・サーバの準備は必要ありません。ドメインは利用する「レンタルショッピングカート」や「モール型ショッピングサイト」のドメインになり、サーバも用意されています。

ドメイン・サーバの準備方法

サーバをレンタルサーバ会社からレンタルする場合、一緒にドメイン取得も依頼することが一般的です。ドメインとサーバを別々に手配する場合、ドメインの取得は「ドメイン取得代行会社」に依頼します。また、ネットショップの制作を制作会社に依頼する場合は、ドメイン・サーバの準備も同時に頼めることが多いので、相談してみましょう。

ネットショップ構築システムの検討

サーバ(=土地)が準備できたら、つぎはネットショップ=お店が必要です。ネットショップに必要な機能は、「選んだ商品をカートに入れる」「購入金額を計算する」といった複雑なものが多く、まったく一から制作すると大変な手間がかかります。

そこで、ネットショップに必要な機能が一通り準備されている専用の「EC構築パッケージ」や、「レンタルショッピングカート」を利用することが一般的です。これらを利用することで、ホームページを作成する知識がなくても、ショッピングサイトをかんたんに開業することができます。

予算と社内リソースのバランスから、おすすめのネットショップ構築タイプをかんたんに分類しました。

立ち上げ予算が多い場合
A.「御社専用にカスタマイズした高機能なネットショップ」
EC専門の制作会社にコンサルティング・制作を依頼することで最も使いやすく、売れるネットショップを作成できます。
立ち上げ予算が少なく、売上目標が高い場合
B.「EC-CUBEなどを利用する、標準的なネットショップ」
インストールするだけでネットショップに必要な機能が一通りそろっているネットショップ構築システムを導入します。
立ち上げ予算が少なく、売上目標が低い場合
C.「ショッピングカートのレンタルを利用する、コンパクトなネットショップ」
必要最低限な情報の入力と、商品画像・説明文を入力するだけで、手軽にネットショップをオープンすることができます。

A~Cのタイプの詳細は、ネットショップを早く・安く構築する方法でくわしく説明しています。

ECパッケージやレンタルショッピングカートは多数種類がありますので、まずはA~Cのどのタイプにするかを決定し、その後、詳細な長所・短所の比較を行うと決定がスムーズです。
立ち上げを外部の会社に委託しないで社内で制作する場合は、利用事例が多いものを選ぶのがおすすめです。制作時に参考にできるサイトが多数あるのはもちろん、トラブル時にも豊富なサポートドキュメントやユーザコミュニティで質問して解決することが期待できます。

ネットショップ制作の委託先を決定

A~Cどのタイプでネットショップ構築をするか決まったら、すべて社内制作する場合以外は、「制作の委託先」を検討します。

制作会社には、上記の「事業計画」「目標のネットショップイメージ」といくつか利用したいネットショップ構築システムの候補を決めてから相談すると、具体的な提案やアドバイスが得られます。会社によって、「高機能なカスタマイズが得意な会社」「デザインが素晴らしい会社」「マーケティングに強い会社」さまざまな特長がありますので、御社の目標とするネットショップにあった強みをもった会社を探します。
また、ネットショップのシステム構築以外にも、立ち上げ時は短時間に多数の商品撮影が必要になるなど手間が大きい作業は、外部制作会社への委託が必要か検討します。

決済システム

決済とは、ネットショッピングでの代金の支払い手続きのことです。ネットショップに決済は必要不可欠です。お客様が商品を買いたくても、決済ができなければ買うことができません。

決済を導入するには、「決済代行サービス」会社を利用するのが一般的です。ネットショップに必要な多くの種類の決済方法を、まとめて導入できます。制作したネットショップのシステムに決済代行のシステムを連携することで、お客さまが支払う代金をクレジットカード決済やコンビニ決済にするための処理ができます。

決済代行サービスは主な決済を一度に準備できるため利用するネットショップが多いですが、導入時の手間、決済手数料・システム利用料のコストなども発生します。あまり売上の見通しがたっていない場合やごく小規模なネットショップでは、決済代行サービスは利用せずに代金引換と銀行口座への振込のみで始める方法もあります。

配送体制

物販・通販を行なうのであれば、配送方法も重要です。取り扱う商品数や、受注数が多い場合や、社内スタッフが不足している場合は、「配送代行サービス」へ委託することもできます。

梱包・封入が必要な商品が多いネットショップや、ネットショップが大きくなってきたときに役立つのが配送代行サービスです。
貸し倉庫や在庫管理、受注業務や、梱包・封入、発送まで一手に引き受けるところもあるので、受注から発送までの時間を大幅に短縮でき、時間的なコストも軽減できます。

ネットショップ開業の基礎知識(個人事業主向け)

個人事業主・小規模な会社の方向けの「ネットショップ開業の基礎知識」です。この記事を読むことで、ネットショップ開業の全体の流れと基本的な知識が理解できます。

まずは最低限、以下について準備しましょう。

ネットショップ開業の下準備

商品・仕入先の目星

どんな商品を取り扱うのかを決めましょう。当然、商品がなければネットショップを開くことはできません。売るものがなければいざ店を構えたところで、何もはじまりません。
また、商品の仕入れ先の目星をつけておく必要があります。どこから仕入れるのか、知っていないといけません。スムーズな仕入れは、ネットショップ運営の命です。

最低限必要な設備

パソコン
パソコンがないとネットショップ開業はままなりません。ネットショップ(ホームページ)の作成・更新や、売上の管理、伝票の作成などを行なうのに必要です。
高性能なものでなくても構いませんが、できれば、もしものときのためにバックアップ用のハードディスクやサブのパソコンもあると望ましいです。

インターネット回線
ネットショップの運用・管理を行なう環境(オフィス・自宅など)に、インターネット回線が引かれている必要があります。回線の種類には、光ファイバー、ケーブルテレビなどがあります。

特定商取引法に基づく表記に関する情報

特定商取引法に基づき、ネットショップ内で販売業社名、住所、電話番号の表記が義務づけられています。
個人事業主の方であれば、自宅以外の電話番号を用意したほうがよいでしょう。

ネットショップを開設する方法

仕入れた商品をオンライン上で販売するために、「法的な届け」、「ホームページ」、「配送などの手配」を準備します。

ネットショップ開業に必要な届出をする

ネットショップを開業するにあたって、法的に必要なことがいくつかあります。

今後、ネットショップを開業するあなたは、事業主となります。事業主であるからにはもちろん利益が出た場合には税金を払わなければいけませんし、もし届出を出さずに儲けをだしてしまっていたら脱税になってしまいます。ですので、事業主であることを税務署に届出をしなければいけません。
また、食品を扱うのなら食品衛生法に基づく営業許可が必要だったり、輸入商品を扱うのにも規制と法律がありますし、ペットを扱うのならば動物取扱業の届出が、酒類を販売するには免許が必要です。
気づかぬうちに違反していた、といったことがないように、自分が扱う商材では、どのような許可や届出、免許が必要なのか調べましょう。できれば所轄行政機関や弁護士などの専門家に相談したほうがいいでしょう。

ネットショップのドメインを取得する

ドメインとは、インターネット上の住所のようなものです。もしどこかの「レンタルショッピングカート」を利用したり、楽天市場などの「モール型ショッピングサイト」に出店しないのであれば、ドメインの取得は必須です。
ドメインの取得方法は、レンタルサーバー業者に申しこむ方法や、ドメイン取得代行業者に頼む方法などがあります。

ネットショップ(ホームページ)を作る

商品があっても、お店・飾る場所が必要です。ホームページとはそういった役割をもっています。
ホームページを作ったことがない人も多いと思います。そのような方にいきなりショッピングサイトのすべてを作れというのもまず無理な話ですが、心配はご無用です。
ネットショップ専用の「EC構築パッケージ」や、「レンタルショッピングカート」といった、ホームページを作成できなくても、ショッピングサイトを開業できるようにするサービスや、パッケージがあります。様々なデザインのテンプレートなどもありますので、誰でも気軽にネットショップを開業することができます。

セキュリティを万全にする

お客様の個人情報が万一にでも第三者に知れ渡ってしまえば、信用は失墜し這い上がるのが困難になってしまうでしょう。セキュリティ問題に対しては念入りすぎないことに越したことはないので、多少費用がかさもうが、お客様の信頼と安全のためにも、以下のような点について配慮しましょう。

  • ウィルス対策
  • 不正アクセス対策
  • お客様データの保護管理
  • ユーザ認証の適切な適用

特に、不正アクセス対策には、「ファイアウォールの導入」や、「IP制限」による「特定のIPアドレス以外からのアクセス排除」といった方法がありますが、万が一不正アクセスを許してしまったときのために、被害が極小化となるよう事前対策も行っておくべきでしょう。

決済方法を決め、ネットショップに導入する

ネットショップには決済は必要不可欠です。お客様が商品を買いたくても、決済ができなければ買うことができません。

決済を導入するには、「決済代行サービス」業者を利用するのが一般的です。多様な決済方法を、ネットショップにまとめて導入できます。制作したネットショップのシステムに決済代行のシステムを連携することで、お客さまが支払う代金をクレジットカード決済やコンビニ決済にするための処理ができます。
決済代行サービスは主な決済を一度に準備できるため利用するネットショップが多いですが、導入時の手間、決済手数料・システム利用料のコストなども発生します。あまり売上の見通しがたっていない場合やごく小規模なネットショップでは、決済代行サービスは利用せずに代金引換と銀行口座への振込のみで始める方法もあります。

決済を導入するには、「決済代行サービス」業者を利用するのが一般的です。多様な決済方法を、ネットショップにまとめて導入できます。制作したネットショップのシステムに決済代行のシステムを連携することで、お客さまが支払う代金をクレジットカード決済やコンビニ決済にするための処理ができます。
決済代行サービスは主な決済を一度に準備できるため利用するネットショップが多いですが、導入時の手間、決済手数料・システム利用料のコストなども発生します。あまり売上の見通しがたっていない場合やごく小規模なネットショップでは、決済代行サービスは利用せずに代金引換と銀行口座への振込のみで始める方法もあります。

配送方法を決める

物販・通販を行なうのであれば、配送方法も重要な事項のひとつです。お客様が購入された商品を無事に届けなければいけません。
小規模の個人経営の方であれば、自分で梱包をし宅配便で送るという方法もありますが、中~大規模のネットショップに至っては、取り扱う商品数や、受注数が多くなってきます。そのような場合、配送代行サービスという手段もあります。貸し倉庫や在庫管理、受注業務や、梱包・封入、発送まで一手に引き受けるところもあるので、受注から発送までの時間を大幅に短縮でき、時間的なコストも軽減できます。

仕入先を確保する

仕入先となるのは主にメーカー、商社、問屋の3つです。積極的に問い合わせて、自分に合った仕入先を探しましょう。

個人事業主の場合、これらの仕入先が商品を卸してくれるかどうか不安に思う方も多いかもしれませんが、メーカーや問屋などの取引先の多くは個人事業主ですので、決して個人事業主だからといって卸してくれないということはありません。思い切って電話してみるというのも手です。仕入先を探し、独自のルートを作ることができれば競合相手に負けないネットショップ作りが可能です。

これで基本的な準備はすべて揃いました。あとは、実際に発注・制作を進めて、ネットショップをオープンします。

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