2025/02/23
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ネットショップにクレジットカードを導入する場合、理解しなくてはいけないのはオーソリの仕組みです。しかし、オーソリとは何なのか分からないという方も多いのではないでしょうか。
本記事ではクレジットカードのオーソリとは何かについて解説します。オーソリの仕組みやオーソリが必要な理由、エラーが起こるケースなどについてまとめました。
本記事を読むことで、オーソリに関する理解を深められます。オーソリについて知見を得たい方や、ネットショップにカード決済を導入しようと思っている方はぜひお読みください。
目次
クレジットカードのオーソリとは?

オーソリとはオーソリゼーション(Authorization)の略で、日本語で信用照会を意味します。クレジットカード決済におけるオーソリは、ユーザーのカードが利用できる状態にあるか確認するプロセスを指します。
クレジットカード決済を行う場合、事業者はカード会社にオーソリを行うように依頼する必要があります。カード会社がオーソリを完了し、問題ないと判明したら始めて決済処理が行われます。問題がある場合は、決済が行われません。
オーソリは犯罪者にネットショップを利用させないために必要な処理です。また、事業者が売上を回収できないといったトラブルを防ぐためのものでもあります。
オーソリの仕組み
ネットショップでクレジットカードのオーソリが行われる流れは次のとおりです。
- ユーザーが、カード情報を入力する
- 事業者が、カード情報および販売情報をカード会社に送る
- カード会社が、送られてきた情報からカードが利用可能な状態にあるか確認する
- カード会社が、オーソリ結果を事業者に送る
オーソリ結果がOKの場合は、ユーザーのカードから決済分の利用枠が確保されます。この時点ではまだ購入は完了しておらず、この後に決済処理を行うことで完了します。
また、オーソリ結果がOKの場合、カード会社から事業者にオーソリゼーションコードが発行されます。このコードを元に、カード会社から事業者に代金が支払われます。そのため、事業者はオーソリゼーションコードを大切に保管する必要があります。
クレジットカードのオーソリが必要な理由

クレジットカードのオーソリが必要な理由は次の2つに分けられます。
- カードの不正利用を防止するため
- 利用限度額に達していないか確認するため
1つ1つの理由について詳しく解説していきます。
カードの不正利用を防止するため
オーソリはカードの不正利用を防止するために必要です。ユーザーが偽造カードを使っているかどうかは、オーソリによって判別できます。
ただし、オーソリで防げるのは不正利用の一部でしかありません。たとえば、犯罪者がカードを盗んでネットショップで使おうとした場合、オーソリでは本人以外がカードを使っていることを見抜けない可能性があります。
そのため、ネットショップでは次のような他の不正利用対策も必要になる場合があります。
- セキュリティコードの入力を求める
- EMV3-Dセキュア(3Dセキュア2.0)によって本人認証を行う
- 不正検知システムを導入する
利用限度額に達していないか確認するため
オーソリはカードの不正利用を防止するために必要です。ユーザーが偽造カードを使っているかどうかは、オーソリによって判別できます。
利用限度額に達しているかの確認もオーソリによって行われます。
クレジットカードには基本利用限度額が設けられています。利用限度額を超える決済を行うことはできません。
ユーザーのカードの使用状況を事業者が取得することはできないので、カード会社に問い合わせる必要があります。そのためのプロセスがオーソリというわけです。
オーソリエラーが起こるケース

カード会社がオーソリ処理を行った結果、カードの使用を認めない(オーソリエラー)ケースがあります。オーソリエラーになった場合、カードの利用枠は確保されず、当然売上も発生しないことになります。
オーソリエラーが起こる場合、ユーザーに次のような問題が生じている可能性があります。
- 入力内容に誤りがある
- 利用できないカード
- 不正取引の疑いがある
- 支払いが遅延している
1つ1つのケースについて詳しく解説していきます。
入力内容に誤りがある
ユーザーの入力内容に誤りがあると、多くの場合オーソリでそれが発見されます。ネットショップの場合、カード番号などの情報は自分で入力する必要があります。
クレジットカード決済を行うには、カード番号や名義、有効期限を入力する必要がありますが、どれか1つでも誤りがあると決済ができません。
利用できないカード
Alipayは日本人も使うことが可能です。少数ではあるものの、Alipayを導入することで日本人ユーザーからも使ってもらえます。
そのカードが利用できない状態になっている場合、オーソリによってエラーが発生します。まず、カードが偽造されている場合は、オーソリエラーが起こります。その他、カードの有効期限が切れていたり、すでに解約済みのカードだったりした場合もエラーになります。
カードの有効期限は3~5年程度であり、有効期限が近くなると新しいカードが送られてきますが、古いカードを間違って使ってしまうユーザーもいます。
不正取引の疑いがある
Alipayは日本人も使うことが可能です。少数ではあるものの、Alipayを導入することで日本人ユーザーからも使ってもらえます。
不正取引の疑いがある場合も、オーソリが非承認になる場合があります。ただ、あくまで疑いがある場合であり、非承認になったからといって必ず不正取引しているとは限りません。また、非承認の基準はカード会社が決めており、事業者が把握することはできないです。
たとえば、同じ商品を連続で購入したり、不正利用があったネットショップで購入したりした場合に、非承認になる可能性があります。
また、カード会社によっては、オーソリで非承認や保留になった際に、ユーザーに電話で確認を取る場合もあります。
支払いが遅延している
クレジットカードの支払いが遅延している場合も、オーソリエラーになる場合があります。
クレジットカード払いでは、毎月指定日に登録口座から利用額が引き落とされます。しかし、口座残高が足りなかったり、口座が凍結したりすると、支払いに失敗してしまいます。
クレジットカードのオーソリの実行方式

クレジットカードのオーソリの実行方式は大きく2種類あります。
- 自動オーソリ
- 手動オーソリ
クレジットカード決済を導入する場合、2つの実行方式の違いを理解し、どちらが適切かを判断する必要があります。
各実行方式の特徴について詳しく解説していきます。
自動オーソリ
自動オーソリは事業者が指定したタイミングで、自動的に実行される方式です。事業者は特に処理を行う必要はなく、ユーザーから注文が来た場合すぐにオーソリを実行し、ユーザーの利用枠を確保することが可能です。
自動オーソリは、電子書籍の販売など、在庫が常に確保されており、すぐに利用枠を確保したい場合に適しています。
また、注文時だけでなく、ネットショップやサブスクサービスにユーザーがカード情報を登録する際にも、自動オーソリが適しています。
手動オーソリ
手動オーソリは、事業者が手動でカード会社にオーソリを依頼する方式です。事業者はユーザーから注文がある度に処理を行う必要があります。
手動オーソリは手間がかかるうえに、ユーザーに待ち時間が発生するのがデメリットです。
しかし、在庫数が流動的で、在庫を確保できた場合のみ利用枠を確保したい場合などには、手動オーソリが使われる場合があります。
また、ホテルの予約にも手動オーソリが使われることがあります。ホテルの予約はキャンセルが発生する場合が多いです。キャンセル対応の手間を省くために、予約段階ではオーソリを行わず、キャンセル料が発生する日にオーソリを行う、といった工夫があります。
オーソリ後の売上方式(売上処理を行うタイミング)

オーソリ後には売上処理を行う必要があります。売上処理が行われることで、事業者は代金を後払いで得る権利を得られ、ユーザーは支払う義務が発生した、ということになります。
売上処理の方式には次の2種類があります。
- 同時売上方式
- 指定売上方式
方式によって売上処理を行うタイミングが異なります。各方式の特徴について解説していきます。
同時売上方式
同時売上方式は、オーソリ完了後に自動で売上処理を行う方式です。自動なので、売上処理が時間をかけなくて済むのがメリットです。
ユーザーからの注文後にすぐ発送できるケースに適しています。
指定売上方式
指定売上方式は、オーソリ完了後に任意のタイミングで売上処理を行う方式です。即日で売上処理を行う必要はなく、1週間後などに行うこともできます。
即日で売上処理を行わなくても、カードの利用枠は確保されたままになります。ただし、一定日数が経過すると、利用枠が確保できなくなってしまいます。
売上処理を管理する手間がかかりますが、在庫を安定して確保するのが難しい場合など、何日後に発送できるか分からない場合に有効です。
クレジットカード決済を導入したいなら『ペイジェント』がおすすめ
クレジットカード決済の導入には多くの手間がかかります。VISAやMastercardなどのカードブランドごとに個別契約しないとならず、同じような書類を何個も書く必要があります。また、決済システムの開発・導入のコストも発生します。
クレジットカード決済をネットショップに導入する場合、多くの事業者は決済代行会社を使います。決済代行会社は、カード会社などとの契約やその後のやり取り、売上回収を代行してくれます。更に、決済システムの提供も行っています。決済代行会社を利用すれば、決済導入にかかる事務コストや開発コストを大幅に削減できます。
決済代行会社の中でも、ペイジェントはNTTデータと三菱UFJニコスが出資している大手であり、導入実績が豊富で安心して利用できるのが特徴です。オーソリ含め、カード決済導入時に分からないことがあれば、担当者に気軽に相談できます。
また、EMV3-Dセキュア(3Dセキュア2.0)の導入など、カードの不正利用対策のサポートにも対応しています。従来の3Dセキュア1.0はすでにサポート終了しており、EMV3-Dセキュア(3Dセキュア2.0)の導入は必要不可欠となっています。導入方法が分からない場合も、ペイジェントにご相談ください。
ペイジェントに興味のある方は、以下の窓口からお気軽にお問い合わせください。サービス内容に関するどんな小さなことにも、スタッフが丁寧に回答させて頂きます。
まとめ
本記事ではオーソリとは何かについて解説しました。オーソリが必要な理由やオーソリエラーが起こるケースなどが、お分かりいただけたかと思います。
クレジットカード決済においてオーソリは、不正利用を防ぐため、利用限度額に達しているか確認するために必要不可欠なプロセスです。
ネットショップ事業者は、オーソリの仕組みやエラーが起こるケースなどについてよく理解する必要があります。加えて、カードの不正利用対策の導入も検討しないといけません。
ネットショップにクレジットカード決済を導入する際は、ペイジェントをぜひご活用ください。オーソリはもちろんのこと、EMV3-Dセキュア(3Dセキュア2.0)などクレジットカードの不正利用対策に関して分からないことがあれば、気軽にご相談いただけます。